学園レジスタンス

※ファンタジー世界観です。昔の創作品で会話文のみの作りです。


フッキ「クー!お昼ご飯食べたら、皆で情報集めに行こうってリュウさんが!」

クー「で?そのリュウさんは今、何をしてるんだ?」

フッキ「買い物だけど…」

クー「呑気なリーダーだな、この学院には任務で来てるって言うのに」

フッキ「僕達のためにいい装備を探してくれてるんだよ。特にクーは重装備ができないから魔法効果付きのアクセサリーで補わないと」

クー「悪かったな体力無くて」

ナナ「フッキは盾も装備出来てすごいよね!安心して前衛を任せられるって、リュウも言ってたよ!」


フッキ「あ、ナナさん!」


クー「ねえ、ノックくらいしてよ。しかもここ男子部屋なんだけど」

ナナ「あとね!自分達が戦えるのは魔法使いのクーがいるからだって言ってたんだ!」

クー「はいはい。どうせ僕は後方支援専門だよ。」

ナナ「褒めてるのに〜…」


フッキ「大丈夫ですよナナさん。内心喜んでますから」

ナナ「え??あんなに無表情なのに?」


フッキ「確かに昔よりも無表情になりましたけど、頼られるのは嫌いじゃないみたいですから」

ナナ「じゃあじゃあ!今回の任務のメンバーに選ばれたのも、本当は喜んでる?」

フッキ「もちろんです。リーダーのリュウさんからのご指名で、しかも一番最初に名前が上がったんだから。」


クー「どうでもいいけど…ナナ、何か用?」

ナナ「そうそう!学生服貰ったから二人に届けに来たんだ!ハイ!」



クー「………ねえ、なんで僕のは女子生徒の制服なの?」

ナナ「えっ?うそ!?なんで!!?」

クー「なんでって、渡された時に気が付かなかったの?この学院の制服は男子が緑で女子は赤。ひと目でわかるよね?」

ナナ「こっちはお友達の分ね!って先生が言ってたから…」


フッキ「…先生がクーの事を女子だと勘違いしてるのかもしれないな…」

クー「キミ、僕のことおちょくってる?」

ナナ「でも……似合いそう」

クー「僕よりリュウのほうが似合うと思うけど?」

ナナ「あー!そうだね!!私の弟だもん!きっと似合うはず…ちょっと着せてくるね!」


フッキ「……クー…希望を背負った我らがリーダーに女装させるのはどうかと…」

クー「軍師様達には言うなよ?うるさそうだから。」

フッキ「ああ…うん、了解…」

ナナ「かっわいいぃぃぃ!!!さっすが私の弟!」

クー「着せるの早っ」

フッキ「リーダーの威厳の為にも、僕は何も言うまい…」